「しんかい6500」 が発見した大西洋上に沈んでいる
海山がプラトンの言う「アトランテイス」ではないかと
大きな期待が寄せられていた。
だが、発見した「しんかい６５００」の研究者の知ら
ないところで、アトランテイス説が独り歩きをしていた
ようで、アトランテイスは神話の世界の戻って行った。
発見されたのはリオ・グランデ海膨と呼ばれる海山。
海底からいきなり５０００ｍの高さで崖状の山容を
備えた切り立った海山だった。
このような巨大な海山がなぜ出来たかについて
一つは噴火による海底火山説。
この場合は、生成された岩石は玄武岩質になる。
二つ目は、アフリカ大陸が南アメリカ大陸から分れて
南大西洋が開かれて行く過程で、なんらかの理由に
より、取り残されて海山となったとする説。
この場合は、南アメリカ大陸に存在する花崗岩と
類似した岩石が海山から採集されて確認が必要。
「しんかい」は、先の調査で大陸分離説の有力性を
備えた「花崗岩」を採集している。
リオ・グランデ海膨と近接するサンパウロ海嶺は、
北大西洋深層水と南極底層水の二つの成因と
性質の異なる深海水が交わるところでもあり、生物
学的にも非常な重要性を備えた地域でもある。
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