箸を使用する国民は中国、韓国、台湾に日本
などが中心だが金属性箸を使用する韓国以外は
竹や木材製の箸が一般的だ。
日本では年間250億膳ほどの割りばしが使用
されているとされ、国内産は5億膳程度で、残りの
97~98%は中国から輸入されている。
衛生上の安全性を備えている面からは使い捨て
割りばしは歓迎されるが、端材利用が中心の
国産品は、木材の有効利用面からは大きな
メリットを備えている。
しかし、木材備蓄量の乏しい中国ではエゾ松や
アスペン(楊)の原木から割りばしを製造するため
木材資源の枯渇に繋がるとして、過去に何度か
製造や輸出に規制が出されたが10万人を超える
労働者の雇用や地方の小規模メーカーの存続
問題もあり、規制は有耶無耶になっている。
ここへ来て中国国内で製造されている800億膳
とも言われる割り箸の安全性問題が浮上している。
元来、黴が生え易いエゾ松などに対して製品化を
急ぐため乾燥より防黴剤使用が一般化していた。
加えて有毒性を備えた二酸化硫黄などの漂白剤、
防腐剤、艶出しの石蝋などを多用しているため
健康被害が騒がれ出して問題が大きくなっている。
当然、これらの製品は日本にも入って来ている。
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