タンパク質、糖質と並んで三大栄養素である
脂質は、同じ量当たりのエネルギーが大きい
ため、過剰摂取は肥満要因となり、生活習慣
病のリスクを高める。
そのため、飽和脂肪酸やある種の不飽和脂肪
酸には、食品からとる量の基準が定められいる。
トランス脂肪酸については、食品からとる
必要がないと考えられており、摂り過ぎた
場合の健康への悪影響が注目されている。
トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中の
脂質の一種であるLDLコレステロール(悪玉
コレステロール)が増える一方で、HDLコレ
ステロール(善玉コレステロール)が減少する。
農林水産省は、トランス脂肪酸による健康への
悪影響を示す研究の多くは、トランス脂肪酸を
とる量が多い欧米人を対象としたものであり、
日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは
明らかではないとしている。
生活習慣病の予防のための専門家会合(WHO
/FAO合同専門家会合)は、2003年に食品から
摂る総脂質、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等の
目標値を定め、その中でトランス脂肪酸の
摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満と
するよう勧告している。
農林水産省は、2005~2008年(平成17~19年)に
実施した調査研究から、日本人が食品から
摂っているトランス脂肪酸の1人1日当たりの
平均的な量は、0.92~0.96gと推定している。
これは平均総エネルギー摂取量の0.44~0.47%に
相当することから、欧米に比べて日本人は
トランス脂肪酸の摂取量は大幅に低いため
特段の対応をする必要がないとして放置。
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