2023年10月9日に、発生した地震と津波の
発生の原因は、鳥島から南へおよそ80Kmに
あるカルデラで発生した火山性地震による
ものであることがほぼ確実視されることに。
この地震で発生した津波は八丈島で60cmに
達したほか、全国各地でも観測された。
地震の規模はM6級と推測されているが、
通常津波は、M7規模でないと発生しない。
鳥島から、北方100 kmほど北方に離れた
海域に位置する直径約8 kmの海底カルデラ
火山のスミスカルデラでは,およそ10年間隔の
1984年・1996年・2006年・ 2015年・2018年に
M5~6級の特異な火山性地震が繰返し発生。
2015年には、八丈島で60cmほどの津波が
観測されるなど、地震規模からは経験的に
推定されるより大きな津波が観測されて来た。
この津波発生のメカニズムのついて、近年
日本の研究者によって、そのメカニズムが
解明されて報告されている。
上下に上げ下げすることができる開閉戸を
意味するトラップドア(Trapdoor)型断層破壊と
呼ばれる断層の滑りにより、海面が持ち
上げられて津波が発生するもの。
地震の規模に比べて海底面が大きく隆起する
ため、大きな津波が発生原因となる。
トラップドア断層破壊とは,カルデラ壁に
沿って地中に伸びる円形の断層構造(環状断層)の
破壊(上下の滑り)と,その直下の火口底で
マグマを溜め込んだ水平な板状の割れ目
(マグマだまり)の開口が同時に連動して発生
するもので、侵入してきたマグマだまり内の
高圧マグマから受ける圧力で火口底が突き
上げられて隆起し、海水面が盛り上がり
津波を発生させる。
10月9日の津波の発生原因については、
孀婦岩近くの海底カルデラにおけるトラップ
ドア型の断層破壊によるものとの推測も。
だが、近海での軽石の発見もあり、現在
進められている調査の結果が待たれる。
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