ページ

2023年12月8日金曜日

トラップドア型断層破壊による火山性地震

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
奈 良 公 園



2023年10月9日に、発生した地震と津波の

発生の原因は、鳥島から南へおよそ80Kmに

あるカルデラで発生した火山性地震による

ものであることがほぼ確実視されることに。

この地震で発生した津波は八丈島で60cmに

達したほか、全国各地でも観測された。

地震の規模はM6級と推測されているが、

通常津波は、M7規模でないと発生しない。

鳥島から、北方100 kmほど北方に離れた

海域に位置する直径約8 kmの海底カルデラ

火山のスミスカルデラでは,およそ10年間隔の

1984年・1996年・2006年・ 2015年・2018年に

M5~6級の特異な火山性地震が繰返し発生。

2015年には、八丈島で60cmほどの津波が

観測されるなど、地震規模からは経験的に

推定されるより大きな津波が観測されて来た。

この津波発生のメカニズムのついて、近年

日本の研究者によって、そのメカニズムが

解明されて報告されている。

上下に上げ下げすることができる開閉戸を

意味するトラップドア(Trapdoor)型断層破壊と

呼ばれる断層の滑りにより、海面が持ち

上げられて津波が発生するもの。

地震の規模に比べて海底面が大きく隆起する

ため、大きな津波が発生原因となる。

トラップドア断層破壊とは,カルデラ壁に

沿って地中に伸びる円形の断層構造(環状断層)の

破壊(上下の滑り)と,その直下の火口底で

マグマを溜め込んだ水平な板状の割れ目

(マグマだまり)の開口が同時に連動して発生

するもので、侵入してきたマグマだまり内の

高圧マグマから受ける圧力で火口底が突き

上げられて隆起し、海水面が盛り上がり

津波を発生させる。

10月9日の津波の発生原因については、

孀婦岩近くの海底カルデラにおけるトラップ

ドア型の断層破壊によるものとの推測も。

だが、近海での軽石の発見もあり、現在

進められている調査の結果が待たれる。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





0 件のコメント: