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2023年12月7日木曜日

鳥島沖地震の震源は孀婦岩近くのカルデラ

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
奈 良 公 園



2023年10月5日及び9日に、鳥島近海を

震源とする地震が観測されたが、地上での

揺れは観測されなかった。

9日の地震では、八丈島八重根で60㎝の

津波を観測、気象庁は本州の太平洋岸各地に

津波注意報を発令し、注意を呼び掛けた。

気象庁は、各地から集めたデータを解析したが、

詳しい震源やMを決めることができず、発生源

不明の地震、発生原因不明の津波となった。

結論は、P波もS波も判別不能で、通常は

震源特定に使わない第3の波[T波]よるとした。

T波は水中を伝わる遅い波で、海底付近の

地震で発生する。

10月9日の震源不明の地震について、政府は

震源地、津波発生原因の調査を開始した。

地震発生から約10日後、海上保安庁の

航空機が鳥島の西約50Kmの海上で、軽石と

みられる浮遊物が点在しているのを発見。

政府の地震調査委員会は、鳥島近海では

10月2日から、鳥島の南、76Kmにある

独立岩の孀婦岩より北西の[鳥島リフト]と

呼ばれる場所での地震活動の活発化を報告。

海洋研究開発機構は、この付近を研究船で

緊急調した結果が、11月末までに孀婦岩

近くの、鳥島から南に80Kmほど離れた

海底で、直径6Kmほどのカルデラを発見。

海洋研究開発機構は、当時、[T波]という

地震波は、このカルデラ周辺から出ていて、

このカルデラでの火山活動が地震や津波の

原因であった可能性があるとしている。

海洋研究開発機構は、海底に6つの地震計を

設置し、12月に回収してカルデラ周辺の

火山や地震の状況を解析する予定。

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