イルカやクジラが海岸に漂着すると地震の
前兆ではないかとの不安を抱く人が少なくない。
国立科学博物館が公開している「海棲哺乳類
ストランディングデータベース」を基に
過去に発生した主な地震とストランディング
回数との関連性調査の結果が公表された。
結論は、イルカやクジラのストランディングは
地震発生の前兆ではないということだった。
最近の主な地震についての検証結果では、
①東日本大震災(2011年3月)
2011年3月11日までの1年間に332件の報告。
最多が、北海道で75件、次いで三重県で36件、
長崎県で35件だった。
震源が近い東北の太平洋側4県は、岩手県と
宮城県で8件、福島県で1件、茨城県は11件と
地震に結び付くような件数ではなかった。
② 熊本地震(2016年4月)
2016年4月の熊本地震で、2回目の震度7を
観測した2016年4月16日までの1年間に、
全国で報告された漂着などは288件。
最多が愛知県で40件、次いで北海道で39件、
三重県で22件と続き、地元熊本県では5件。
③ 北海道胆振東部地震(2018年9月)
北海道胆振東部地震では、2018年9月6日
までの1年間に190件報告され、最多は地元の
北海道で50件、次いで三重県で35件、
愛知県で20件となっている。
北海道が最多となっているのは、他の検証
結果と同様に、海岸線の長さが大きな要因。
①能登半島地震(2024年1月)
2024年1月1日までの1年間の報告件数は163件。
最多は北海道で48件、次いで愛知県で16件、
長崎県で12件と続き、震源となった石川県は
僅か2件に止まっていた。
ストランディングを、地震発生と結びつける
のには無理があることは歴然。
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