日本近海では、複数のクジラが一度に海岸に
漂着したり、座礁したりするケースは稀な
ことだが、イルカ類では多くの事例がある。
1年前の2023年4月に、千葉県の房総半島
東側の海岸にイルカのカズハゴンドウ32頭が
打ち寄せられているのが見つかった。
現場周辺に居たサーファーたちの活躍で
多くが海に戻されたが14頭が死亡。
国立科学博物館が死亡した6頭を回収し、
解剖して詳しい死因などを調査した。
うち2体が妊娠中で、1体に重篤な肺炎の
症状が見つかった。
このことから、集団で移動している群れの中で
病気になったりして弱った仲間が出ると、
皆で助けようと集団行動をとるという。
冷水域に入り込み、助けようとしてそのまま
座礁したのではと専門家は推測している。
報告されている集団座礁の記録では、2015年
4月に茨城県鉾田市で156頭が座礁し149頭が死亡。
2001年3月に鹿児島県中種子町で、171頭が
座礁し、うち45頭が死亡している。
また、東北地方太平洋沖地震地震が発生した
7日前の2011年3月4日に、茨城県の海岸に
イルカ約50頭が集団座礁したことがあり、
地震後に前兆ではなかったかと話題になった。
ごく最近の4月25日、オーストラリア西部の
海岸に大量のゴンドウクジラが集団座礁した。
地元民の活動で、座礁した160頭中の130頭を
海に戻すことに成功。
クジラの群れはいったん海に戻してもまた
座礁してしまうことがあるとして監視が続く。
クジラには、オキアミなどの甲殻類や小魚を
主食とするヒゲクジラと大きな魚を集団で
捕食するハクジラがあるが、ハクジラの
仲間のゴンドウクジラは社会性が高く、
群れの仲間が病気になったりけがをしたり
すると互いを助けようとする。
座礁クジラは、こうした集団行動の結果、
浜に近づきすげて座礁するのだとされている。
オーストラリアの座礁のケースでは、海洋
調査団体のリーダーは群れの中に生まれて間も
ない赤ちゃんが含まれていたと報告している。
記録に残る過去最大級の座礁例は、1918年に
ニュージーランドのチャタム諸島で約1000頭の
クジラが[集団自殺]として記録されている。
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