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2024年5月21日火曜日

中國 北京市など主要都市で大きい地盤沈下

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
平 野 神 社   魁



人工衛星を使用して、2015年から2022年の

間に中国の主要な各都市の海抜がいかに

変化したかを測定した結果が公表された。

人口200万人以上の82の都市を対象にした

調査結果では、約45%が年間3mm以上の

速さで沈下していて、16%は年間10mm

以上の速さで沈んでいることが分かった。

中国最大の都市である上海は過去100年で

すでに3mほど沈下し、このままでは

人口が2400万人の上海市は海水の侵入で

沈没するとして、高さ数mの堤防を建設。

地盤沈下、海水面の上昇の大きな原因の

一つは地球温暖化による海面水位の上昇

ではあるが、もう一つの大きな原因は

地下水の汲み上げによるもの。

北京市の平均沈下は年平均2・94cmで、

東部の朝陽区で最大となる年約10cmを

観測しており、朝陽地区で約370ヶ所の

井戸の使用を停止する計画だとされる。

凄まじい経済成長と都市化の進行で

北京市の水需要は、供給可能量を大幅に

上回っており、飲料水や工業用水などの

水需要の3分の2を地下水に依存して

いるため、370ヶ所程度の井戸の閉鎖は

何の効果ももたらさないだろう。

2012年の調査では、地盤が20cm以上

沈下した土地が全国で7万9000平方Kmに

達していると発表しているが、それから

10年余、北京や上海、天津などの主要

都市では、今も急速な地盤沈下が続く。

地盤沈下の激しい都市では、地下の上下

水道の損傷や高層ビル周辺の地面のひび

割れなどの被害が出ているほか、道路

などの陥没事故も相次いでいる。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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