プラスチックの生産量の拡大と共に、排出
されるプラごみの量は増え続け、2019年には
世界で3億5300万トンに達している。
このうち、毎年、およそ800万トンが海に
流出し、海洋には合計で1億5,000万トンもある。
一度海に流出したプラスごみは、波や紫外線
等の影響を受けるなどで、やがてマイクロ
プラスチックと呼ばれる5mm以下になる。
このマイクロプラスチックは、細かくは
なっても分解されて無くなることはなく、
数百年間海洋や陸上の自然界に存在し続ける。
魚類や鳥類がマイクロプラスチックを食べると、
消化器系の障害や栄養吸収の妨げ、更には
生殖能力の低下などを引き起こす。
マイクロプラスチックは、食物連鎖を通じて
最終的には人間に食糧と共に取り込まれ、
血流を妨げ、脳梗塞の引き金ともなる。
日本の沿岸には、主に黒潮に乗って、毎年
3万トンから5万トンのプラごみが漂着する。
近年の報告では、海洋に流出するプラごみ量は
1位 中国 132~353万 t / 年
2位 インドネシア 48~129万 t / 年
3位 フィリピン 28~75万 t / 年
4位 ベトナム 28~73万 t / 年
5位 スリランカ 24~64万 t / 年
20位 アメリカ 4~11万 t / 年。
日本は、30位にランクされている。
中国が断トツに多く、内陸部からの河川により
海に運ばれる。
国立水産科学院が、2020~2022年に韓国沿岸で
マイクロプラスチック汚染実態を調査した
結果では、全海域表層平均で20マイクロ
メートル以上のマイクロプラスチック濃度
上限値の3分の2のレベルだったと発表。
だが、黄海から渤海湾、半島南部での
マイクロプラスチック濃度は、北大西洋の
北極海に近い地域と共に、世界では最も
濃度の高い場所との報告もある。
また、近年の調査で日本近海でのマイクロ
プラスチックの濃度は、世界平均の27倍にも
相当するという調査結果が報告されている。
海洋大循環により、海のゴミは日本と米国の
太平洋沖合に集まることも良く知られている。
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