ページ

2025年1月6日月曜日

人類の健康を害するマイクロプラスチック

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
平 城 京  朱 雀 門



プラスチックの生産量の拡大と共に、排出

されるプラごみの量は増え続け、2019年には

世界で3億5300万トンに達している。

このうち、毎年、およそ800万トンが海に

流出し、海洋には合計で1億5,000万トンもある。

一度海に流出したプラスごみは、波や紫外線

等の影響を受けるなどで、やがてマイクロ

プラスチックと呼ばれる5mm以下になる。

このマイクロプラスチックは、細かくは

なっても分解されて無くなることはなく、

数百年間海洋や陸上の自然界に存在し続ける。

魚類や鳥類がマイクロプラスチックを食べると、

消化器系の障害や栄養吸収の妨げ、更には

生殖能力の低下などを引き起こす。

マイクロプラスチックは、食物連鎖を通じて

最終的には人間に食糧と共に取り込まれ、

血流を妨げ、脳梗塞の引き金ともなる。

日本の沿岸には、主に黒潮に乗って、毎年

3万トンから5万トンのプラごみが漂着する。

近年の報告では、海洋に流出するプラごみ量は

1位 中国 132~353万 t / 年

2位 インドネシア 48~129万 t / 年

3位 フィリピン 28~75万 t / 年

4位 ベトナム 28~73万 t / 年

5位 スリランカ 24~64万 t / 年

20位 アメリカ 4~11万 t / 年。 

日本は、30位にランクされている。

中国が断トツに多く、内陸部からの河川により

海に運ばれる。

国立水産科学院が、2020~2022年に韓国沿岸で

マイクロプラスチック汚染実態を調査した

結果では、全海域表層平均で20マイクロ

メートル以上のマイクロプラスチック濃度

上限値の3分の2のレベルだったと発表。

だが、黄海から渤海湾、半島南部での

マイクロプラスチック濃度は、北大西洋の

北極海に近い地域と共に、世界では最も

濃度の高い場所との報告もある。

また、近年の調査で日本近海でのマイクロ

プラスチックの濃度は、世界平均の27倍にも

相当するという調査結果が報告されている。

海洋大循環により、海のゴミは日本と米国の

太平洋沖合に集まることも良く知られている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





0 件のコメント: