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2025年1月15日水曜日

海の環境を守るためには日本の責務も大きい

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
二 月 堂  東大寺



2024年、11月25日から開催された世界の

廃棄プラスチックによる環境汚染の防止に

向けた国際条約の案をまとめる第5回政府間

交渉委員会では、プラスチックの生産段階で

量的規制をしようとする欧米などの国と、

産油量の減少に繋がるとする産油国側との

意見がまとまらず先送りに。

海洋汚染から海の環境を守る[国連持続可能な

開発目標(SDGs)]の目標14に定められており、

加盟各国には国際協調を前提に、この重く

深刻な課題に向き合うためにも、条約の早期

実現に向けた努力が求められている。

国民1人当たりのプラスチック容器廃棄物量は

米国がトップで次いで日本であることからも

日本にも重い責務がかかっている。

日本政府は2019年に大阪で開かれた20ヶ国・

地域首脳会議(G20)で議長国として[2050年

までに海洋プラごみによる新たな汚染を

ゼロにする]との目標での合意を先導した

経緯があることからも、条約策定に向けた

日本の主導的役割が期待されている。

海洋汚染の元凶、マイクロプラスチックを

産み出さない新たなプラスチック開発への

取組が理化学研究所で行われて来たが、その

成果が11月下旬に公表された。

現在の化石燃料由来のプラスチックに代わる

原料として、食品添加物や農業用途などに

使われている2種類の分子が電気的に強く

結合させると立体的な構造をつくる性質を

利用したものだという。

無色透明で、ポリプロピレンなどと同じ程度の

強度と耐熱性を持っているとされる。

このプラスチックは、塩水につけておくと、

分子どうしの結合が解けて2種類の原料に

戻る特徴を示したという。

元の原料は海水中の微生物の働きによって

さらに細かく分解され、海の生態系などへの

影響もなくなるとしている。

現在の石化系原料からの取って代わりが

期待される。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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