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2025年1月7日火曜日

渤海湾の汚染が深刻化 死の海に近づく

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
春 日 山 原 始 林



2019年の中国の報道では、中国はプラスチック

製品の最大の生産国・輸出国で、世界全体の

約30%を占めるが、これが世界の海洋汚染の

原因ではないとし、2023年のデータでは、

近海に浮いているゴミは1000平方m当たり

24Kgで、うち88・7%がプラスチックとする。

報告では、海洋に流出させているプラスチック

ごみ量の最も多い国は中国で、年間に132~

353万トンと2位のインドネシアの2・5倍。

北京市内の雨水などの排水は、南西部を

流れる古くは漯水と呼ばれていた永定河に

集まり、大都市の天津市を経て渤海湾に注ぐ。

永定河の河口南部には、遥かチベット高原を

源流とし、黄土地帯を流れて来た全長およそ

4500Kmの太河、黄河の河口がある。

また、渤海湾の南東の奥まったところには

河北省、内蒙古自治区、吉林省、遼寧省を

流れてきて渤海北部の遼東湾に注ぐ遼河の

河口がある。

渤海湾に付き出した遼東半島には大都市

大連市が存在する。

渤海湾は、これら大都市や広大な地域から

流れ出て来た水の溜り場であるため、膨大な

量のプラごみなどの河川廃棄物が集まる場所だ。

環球時報は、渤海湾は中国北部の各省の

[ごみ捨て場]となっており、工場などから

排出されて有毒物質の[ごみ捨て場]とも

なっていると報じている。

2015年当時の調査では、中国東部の57本の

河川を経て湾内には年間28億トンの排水と

70万トンの固形廃棄物が排出されいるという。

かっては、海産物が豊富であった渤海湾は、

既に生態系の崩壊に伴って大型魚貝類は死滅、

小型魚貝類の年間漁獲量も、最盛期の3万トン

から1000トンほどに激減し、死の海化が進む。

渤海湾に堆積したプラごみは、マイクロ

プラスチックとなり、韓国や北朝鮮の西海岸を

毒し、半島を回って日本の日本海沿岸部の

海洋を汚染し続けている。

日本海沿岸部に漂着するプラごみの多くに、

ハングルと共に中国語の文字が見える。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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