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2025年1月30日木曜日

火星からの隕石から水の痕跡が見つかる

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
吉 城 川  奈良公園



2011年に、サハラ砂漠で発見された隕石は

500万年前から1000万年前に、火星に別の

天体が衝突し、衝撃で火星から弾き飛ばされた

岩石が、地球に落下したものだった。

この隕石は[ブラック・ビューティー](NWA

7034)と名付けられて、太古の火星を研究する

ためには欠かせない重要な情報源となっている。

スイスの大学の研究者が、この[ブラック・

ビューティー]に含まれていたジルコンという

鉱物の粒子を分析した結果、火星が形成されて

からわずか1億年後には、水が存在していた

ことが突き止められたと発表。

今から、44億5000万年前に遡る時代の火星には

水が存在していた痕跡が見つかったのだ。

研究者は、火星の歴史の年代史で、41億年

まえから37億年前までをノアキアン期と呼び、

それ以前の45億年前から41億年前をプレ

ノアキアン期と区分している。

この時代に火星で起こった地殻変動に伴う

地殻の物質の新たな結晶の誕生や変異などが、

ジルコンに含まれているとする。

ジルコンには自然の[時計]として機能する

ウランが含まれているため、ウランと鉛の

比率を比較することで、結晶が形成された

年代を計算することができるという。

このジルコンの粒子を分析する過程で、異常な

量の鉄やナトリウム、アルミニウムが検出された。

これは44億5000万年前に、ジルコンが形成

されたとき、水分を多く含む液体がこれらの

痕跡をジルコンの上に残したことを示唆している。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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