中國には、1950年代から人口を農村部と
都市部に分ける戸籍制度が定着し、農村部の
労働者が子どもを連れて出稼ぎに行くことを
困難にした。
子供は、戸籍制度に伴う制限のため、通常、
故郷に居残り、祖父母などが面倒を見ることに。
中国では現在、国民の3分の2が都市部に
住む都市化が住んでいる。
だが、都市戸籍の保有者は48%に過ぎず、
農村戸籍で都市に住む農民には、都市住民が
受ける医療や福祉、教育などのサービスが
受けられず、住宅購入も制限される大きな
社会的差別の下での生活を強いられている。
当然のことながら、こうした環境下では、
結婚はしても子供を持つことを躊躇し、
2人目の子供を儲けて育てる経済的な余裕が
あるのは、起業で成功した極く少数の家族だ。
政府が声高に奨励する二人っ子、三人っ子の
家庭は、都市戸籍の家族に限られ、半数
以上を占める農村戸籍住民には無理な話。
社会学の学者たちも、大都市に住みながら
未だに都市戸籍住民並みの社会的な支援を
受けられない出稼ぎ労働者たちが、中国の
出生率を押し下げる大きな要因となって
いると指摘する。
少子高齢化の劇的な改善が期待できる
数少ない施策の一つが、戸籍制度の撤廃だと
主張する学者の指摘は的を射ている。
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