山里の川 (油絵 : 10号)
毎月歩いている森の中で、何箇所かの季節ごとに
変わった姿を見せてくれる、お気に入りのポイント
があります。
冬の寒い時期でも、葉を落とした木の枝の形が、
道に影を映している時なども、自分なりに絵画に
なるな、などと、思いながら楽しんでいるのですが、
そのような中の一箇所に、大きな山桜の木があります。
曲がった幹と太い枝の格好が存在感を際立た
せてくれていますが、花をつけている時や、花びらの
絨毯を道に敷いて歓迎してくれている時の方が
良いなとは思うこともありません。
むしろ、無骨な姿の立ち姿に親近感を覚えます。
花が咲いている時だけ、ちやほやし、鉢植えなど
では日が当らない、やれ水をやらないと枯れて
しまうとか言っては世話を焼き続けます。
しかし、それも花が終わるまでのことで、
ご苦労さんのお礼の肥料も与えず、挙句は、
水さえやり忘れて枯らしてしまう私に対しては、
鉢は最ももらわれて行きたくなかった先に
なることでしょう。
それだけに、私には、今は葉を落としていますが、
森の木のほうが相応な相手になることになります。
いま、桜の木は枝先に葉を僅かばかり残して
いるものもありますが、よく見ると、すでに、春に
備えて花芽を準備しているのがよくわかります。
森の木々は、冬に向かって、「備えよ常に!」です。
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