カンバスと静物 ピカソ 油絵 10号
戦後の一時期には、クリスマスには、クラブや
バーでは必ず常連客にはクリスマスケーキを、
お土産に出すことが一般化しているときがありました。
飲み屋をハシゴして、絵画の世界から出てきた
ピエロのような、星の付いたとんがり帽子を被り、
ジングルベルを歌い繁華街をふらつきながら歩く
酔客の姿が、当時のクリスマス時期の「風物詩」でした。
サラリーマンにとっても、一般的でなかった、
クリスマスケーキを手にすることが、非常に
大きな願いでもあった時代です。
そして、その手には、決まって、家族への
お土産用にとクリスマスケーキが1~2個、
多い人は3つほども抱えて帰る姿を
見かけたものです。
あらかじめ配られていた引換券を、
上役からもらって替わりに受け取りに来ました
と言って、もらって帰るのも、うれしいものでした。
しかし、子供の口に入るのは、翌日のことでした。
家庭で父親が座っているクリスマスパーテイなどは
ない時代でした。
今では、街の中のケーキ屋さんは当然の
ことながらスーパーから、パン屋さんまで、
時には、テント張りで露天で店の看板を掲げて
販売合戦が行われています。
一年で一度しか口にすることが出来なかった
時代の人にとって、当時を思い出してお土産にと、
孫に買って帰っても、今では、ありがたみは
半分かもしれません。
物余りの時代はいつまでも続くもの
ではありません。
「備えよ常に!備えあれば憂いなし」です。
非常持出袋は準備していますか。
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