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2010年6月18日金曜日

メキシコ湾油井事故 損害額3兆円にも

雲海  油絵  10号





4月20日に、アメリカのルイジアナ州沖80Kmにある

BPのマコンド油井で爆発事故が発生しました。

1500mの海底に達しているパイプが破損し、1日に

3万バレル(約4700キロリットル)とも言われている

原油が噴出し続けており、2ヶ月経った現在も噴出が

止まっておらず、噴出遮断の有効な手段がありません。

アメリカのメデイアが伝える映像には、メキシコ湾に

面する海岸に原油が流れ着いて、沿岸を汚染し、生息

しているペリカンが油にまみれて死んだり、苦しんでいる

非常に痛ましい姿が映し出されています。

湾岸の広い範囲が既に汚染されており、一部はカリブ

海側にも押し出されそうです。

もし、ハリケーンが襲ってきたら、更に広い範囲に被害が

及ぶことが避けられません。

被害拡大阻止に備えて、油の流入を止める防波堤造りや

オイルフェンスを張る作業に追われています。

拡大し続ける被害と損害対策のために、オバマ大統領は

16日にBPのトップと直接会談を行ないました。

この場で、BP側は費用額の補填と損害額の補償に備え

200億ドル(約1兆8500億円)の基金創設に同意しました。

石油メジャーの雄とは言え、株価は既に半値以下の

水準までにも下がり、格付けもAAから一気に6段階も

引下げられて、投資不適格とされ経営を揺るがす事態です。

水深が1000m以上の深海油田の開発に依存せざるを

得ないメジャーにとっては、海底油田開発が禁止される

状況になれば、メジャーにとっては存亡の危機となります。

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