中国 アフリカとの関係強化

初夏の渓流　　油絵　　１０号






昨年、中国の温家宝首相は、エジプトの保養地で開かれた

中国とアフリカ諸国の首脳との経済協力について話し合う

「中国・アフリカ協力フォーラム」に出席しました。

世界的な景気の停滞の中にあって、アフリカの発展に

備えた支援を積極的に行なうことを表明し、今後の３年間で

１００億ドル（約９０００億円）の融資を約束しています。

アフリカの５０カ国の首脳を前に、アフリカの道路や鉄道の

インフラ整備への協力やアフリカ産品の関税の免除などが

含まれて居ます。

欧米諸国からは、人権の抑圧や虐殺などで非難されている

国々に対しても支援し、鉱物資源を積極的に輸入しています。

インフラ整備などの工事に備えて中国人の労働者が

多数やって来て、目的の工事が終了しても帰国せずに

居座って商売を始めることに、地元民からは強い反発が

出ていても、支配者への賄賂工作で問題になりません。

また、安価な中国製品がまたたく間に流入して、地元の

産業が圧迫されていることも、大きな問題です。

中国の支援の真の目的は豊富なアフリカの鉱物資源の

収奪にあるとして、欧米諸国からは強く非難されています。

これに対しても、中国がアフリカから輸入している鉱物資源や

エネルギー資源は、アフリカ全体の１３％しか過ぎないとし

非難の対象には当らないとはねつけています。



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