ガーベラのある花瓶 油絵 10号
今漢方薬を製造している製薬業者にとって大きな悩みは
大半の漢方薬に幅広く使用されている甘草(かんぞう)の
非常な高騰と原材料不足の問題です。
甘草は漢方の国、中国の奥地やアフガニスタンなどの
乾燥した荒地に多く自生しているマメ科の植物です。
漢方薬には専ら、根や地下茎が利用されますが、採集
出来るまでには、生育環境が厳しい地域で、数年間も
必要とする条件を備えているために、乱獲により非常な
品不足を生じています。
このため、価格が高騰するだけでなく、中国政府は
希少種に指定して、採集を規制すると共に輸出量の
制限までが加えられる状況になっています。
最近クローズアップされたレアアースと同様な希少価値の
条件を備えているのでレアプラントと呼ばれるほどです。
輸入品に圧されるまでは国内でも栽培されていたことも
有り、甘草の栽培再開備えた動きも出てきています。
特に、主要成分のグリチルリチンの蓄積比率を上げる
遺伝子研究や効率的な人工栽培の研究です。
特に注目されているのが、中国産の甘草が備えている
成分を失うことなく種子から苗に育てることに成功し
今後、温度や湿度管理が行き届いた植物工場での
育成栽培計画が具体化していることです。
0 件のコメント:
コメントを投稿