木枯らし一番

不死山と蓬莱山　　油絵　　１０号

東京のビル街に空っ風が吹き荒れて、今年の木枯らし

一番となったが、例年より１週間ほど早いと言う。

９月２９日２５度の夏日を記録しており、お彼岸には

真夏日まであったことを思えば、ひと月で真夏から

冬へと一直線に急降下となった。

予報を耳にしていても、寒さへの備えが間に合わず

夏服で寒いですわ、と話すサラリーマンの姿も。

この日は大阪でも木枯らし一番が。

冷たい風が御堂筋を吹き抜けても、黄色いイチョウの

落ち葉などはなく、吹き飛ばされてきた緑の葉っぱが

宙を舞い、埃が舞い立つばかり。

屋台の店では、ジョッキから徳利へと「器替え」。

最近は背広にしても「合服」を備えている人が非常に

少なくなったと言われているが、今年ばかりは全く

合いモノを必要としない季節の変動だ。

クマもあわてて冬眠に備えて食べ物を漁りに人家に

近づくのもうなずける。

クマにとっても、ゆっくりと秋の季節を楽しみたかろうに。

「備えよ常に！　備えあれば憂いなし」ですね。
　
　健康と安心のメタボへの備えは？





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