遷都記念行事で賑わう奈良

フェンカの港　　油絵　　１０号





今年は平城京遷都１３００年の記念の年。

７１０年３月１０日、元明天皇が藤原京から平城京へ

遷都をした１３００年記念行事が行なわれている。

目玉は遷都記念行事に備えて大極殿を復元したことで

１０年前に再建された平城京域南の朱雀門と約８００ｍ

隔てて雅やかな姿で対峙している。

この間を散策して平城京時代を偲ぶには今の季節が最高。

１０月８日には両陛下も出席されて、「平城遷都１３００年

記念祝典」が行なわれ、陛下は「父祖の地として深い

所縁を感じる」と述べられている。

１５日から３日間は、聖武天皇の皇后、光明皇后の

１２５０年遠忌の法要が東大寺で行なわれている。

平城遷都に尽力した藤原不比等の娘で、安宿媛といい、

１６歳で後の聖武天皇の首皇子に嫁した。

聖武天皇を助けて、大仏鋳造から大仏殿建立すると共に

自らは、皇后宮を法華寺と改称し、国分尼寺として

仏教への信仰を深めると共に、発展に大きな貢献をする。

特に、法華寺や海龍王寺だけでなく、聖武天皇の病気

平癒を祈願して建立した新薬師寺を始め、興福寺の

五重塔や焼失した西金堂などの建立に力を注いでいる。

恵まれぬ人や病に侵された人々の救済に備えた仏教的

慈善活動に尽力し、法華寺域に施薬院を設けている。

１６日には秋篠宮ご夫妻が東大寺での法要に参列され

ご焼香をされている。

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