中国 一人っ子政策解禁へ

凱旋門がある通り　　油絵　　１０号






日本の少子化問題も日本の将来にとっては大問題である。

しかし、中国は極限の少子化が政策である。

一般的には、１－２－４であり、子供１人に両親と祖父母

４人となり、大人６人が１人の子供を育て、世話をする。

長寿な家系では、更に１世代増加して１４人で１人となる。

しかし、これを子供側から見れば、将来一人で６人の

老人の面倒を見なければならない可能性を備えている。

”空巣”老人が増えているという話がある。

空巣泥棒・窃盗を働く老人ではなく、老人の１人住い、或は

老夫婦だけの生活所帯を差す。

一人っ子政策の結果、成人した子供が都市部へ就学や

就職で農村部から出てゆくと、後に老人だけが残される。

中国国家民政省の統計では、０９年末で全土で１億７千万

人近い老齢者がおり、その内４０％が独居老人。

毎年３％以上の比率で老齢者が増えてゆくため、中国では

老齢者の不満増加に備えた社会福祉や医療、保険などの

対策が必要になっている。

上海市では、老齢人口が２１．４％に達しているために

一人っ子政策を中止する方向で見直しを進めている。

また、国も２０１４年から、将来の人口政策の見直しに

備えて一人っ子同士の夫婦に対して、２人目を認める

方針だと伝えられている。

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