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2011年3月7日月曜日

我がもの顔のノラ公

アンスリウム  油絵  10号





物が動く気配で窓の外を見るとテラスの壁の上を

黒毛の野良猫が歩いている。

目が合うと一瞬立ち止まったが、直ぐに無視して

悠々と歩き去ってゆく。

戸が閉まっている限り、物を投げられたり、脅され

たりする心配はないと悠然としたもの。

この猫が、この辺りを縄張りにしてから3年ばかり

経つが、最近は太って来て、風格も備えている。

どこかで定期的に餌をもらっているのだろう。

独居老人の多い地域なので、ノラ公は2~3軒の

定期訪問先を持ってれば生活に困ることはない。

3年ほど前まで、国宝の建造物をねぐらにした

野良猫の1群が居て、一時は10匹余に増えた。

近所人が毎日餌を運ぶ上、居場所が一般人が

立ち入れない場所とあって増えるばかり。

建物の柱に爪を立てて傷を付けるに及んで、

放置できなくなり、国宝保護に備え餌づけ厳禁に。

今ではアライグマの傷つけ被害にピリピリして

いるが、ノラ公には甘いいものだった。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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