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2011年3月15日火曜日

また貧しい者への皺寄せで

モネ ひまわり  油絵




2月の世界の食料価格が過去最高になったと

FAOが発表しました。

新興国を中心に穀物への需要が活発かしており

更に中東情勢の混乱から原油価格の上昇も避け

られないため、小麦を中心に食料価格は今後も

上がり続ける可能性を備えています。

小麦、トウモロコシ、コメなどの主要な食料品の

価格の動きが対象とされていますが、この中に

2002年~2004年の価格を100として指数で

価格の動きが比較されていますが、当初から

この食用油関連の材料の価格は一本調子で

上がり続けています。

東南アジでは、料理で油を使用することが一般

的で、特に量と価格の安定性を備えたパーム油

(ヤシ油)は広く使用されています。

シンガポールに、パーム油を原料とし、年間に

80万トンのバイオディーゼルを生産する能力を

備えた世界最大の工場が建設されました。

既に、タイなどではパーム油が値上がりし始め

ており、一段の値上がりは避けられません。

地球温暖化対策に有効だとはいえ、貧者への

犠牲によって成り立つ対策に誰が喜ぶのか。

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