ページ

2011年3月28日月曜日

ヒブワクチンの接種を見合わせ





冠雪の富士山  油絵




乳幼児が細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎に罹ると

死亡率が高く、また命は助かったとしても、深刻な

後遺症をもたらします。

これらの病気は、麻疹(はしか)に次いで死亡者の

多い病気として恐れられて来ました。

細菌性髄膜炎は乳幼児が鼻や咽喉に持っている

細菌のヒブ菌が血液に入り、脳の髄膜に侵入して

増殖し、炎症を起こさせて発症します。

不幸にして発症すると、死亡率が5%にもなり、

治っても2割ほどに難聴などの深刻な後遺症が

出る恐ろしさを備えています。

これらの病気にはヒブワクチンが非常に有効で

あるため、1998年に世界保健機関(WHO)は

ヒブワクチンの接種を勧告しました。

現在では欧米などの先進国はもちろんのこと

多くのアフリカ諸国を含む120カ国以上で公費に

よって接種が行われています。

日本では、やっと2008年12月に、欧米に遅れる

こと15年で任意接種が認可されました。

しかし、今年3月始めたのワクチンと同時接種した

乳幼児5人が死亡したため、原因調査の必要

あり、急遽ヒブワクチンの接種が見合されています。

専門家の意見では、乳幼児突然死症候群など、

別の要因の可能性もあるとのことです。

0 件のコメント: