白樺林 油絵
2011年12月に、真っ赤に染まった川の写真が
日本国内でも紹介されていた。
工場から流れ出た染料が川を染めていた。
流域では灌漑だけでなく、生活用水にも使用
されているため、大騒ぎになっているようだった。
年が替って今度は、広西チワン族自治区では
強い毒性を備えているカドミウムの垂れ流しが
発覚し、流域の住民が飲料水を買い求めに
スーパに殺到していると言う。
カドミウムと言えば、日本でも「イタイイタイ病」で
知られている神通川下流域での公害問題がある。
灌漑によるコメを始めとする農産物や浸透した
地下水を通じて体内に入り、骨軟化症や腎機能
障害で多くの犠牲者を出した痛ましい事件だ。
今回の事件では、工場が垂れ流していたカド
ミウムで死んでいる魚から問題が発覚。
原因がカドミウムによるものと判明し、備えている
毒性の恐ろしを知らされてパニック状態に。
地方政府は、中和剤を川に投入したから、問題は
解決したとしているようだが、地下に浸透している
カドミウムは長期間に亘って飲料水や農産物を
通じて人々の健康を脅かし続けることになる。
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