２０１１年４月、富山県で牛の生肉料理のユッケを
食べて、腸管出血性大腸菌の「Ｏー１１１」による
中毒で死者が出る食中毒事件が起った。
厚生労働省は、食中毒再発防止に備えた生肉
料理の安全基準を定め、１０月から義務付けた。
だが、昨年末の調査では、調査したユッケ提供
業者の９割以上の業者が、定められた加工設備の
設置や加熱処理などの加工手順を無視して
営業を続けていることが明らかになった。
強毒性を備えている腸管出血性大腸菌の殺菌
には欠かせない設備や加工手順を守らずに
依然として危険な料理が提供され続けている。
年度替りを控えて、若者を中心とした焼肉パー
ティが多く開かれる時期であるだけに、安全性に
備えた徹底した管理が求められる。
冬から春の期間は、ノロウィルスによる食中毒が
多発する時期だけに、集団感染防止に備えて
万全の態勢を整えて欲しいものだ。
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