中国人にとって豚は欠かせない食材で、価格が
高騰したり、品不足なれば暴動が起る。
政府も、イザトいう時の備えて豚肉を備蓄している。
中国国内には世界の60％とされる7億2300万頭の
豚が飼育されているが、米国の豚の大手畜産会社を
中国政府の後ろ盾で買収するほどだ。
問題は、適切な飼育環境や健康管理のシステムも
ない状態で、無暗に抗生物質を使用するために、
排泄物に多量の抗生物質が垂れ流される。
また、田畑に糞尿を直接施肥するため、他の食材も
抗生物質で汚染されることになる。
病死した豚は、法令に従って処理される必要が
あるが、専門の回収業者が集めて回り、加工食材と
して闇ルートに流されるのが一般化している。
取締りが厳しくなると処理費用負担を嫌って、河川に
投棄することも日常化している。
抗生物質や病原菌など危険性を備えた豚の糞尿や
死骸が河川を汚染し続けている。
2013年3月に上海市で鳥インフレンエンザH7N9型が
発生した時、水源となる川に豚の死骸が1万数千頭も
投棄されたのが、まだ記憶に新しい。
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