米航空宇宙局（NASA）の研究チームは４月に、
土星の衛星のエンケラドスの南極付近の氷の下に
海がが存在すると発表した。
エンセラダスは土星の第２衛星で直径は約500Km。
氷の下の海、内部海は衛星を覆っていた氷が
他の惑星の引力の影響で衛星が歪む時に発生する
熱により溶けて内部に溜ることにより生れる。
更に、内部で溶けた水は引力による干潮と満潮の
潮汐の影響で氷の溶解が進むと考えられている。
氷の惑星の内部海は、惑星が備えている放射性
物質のウランやトリウム、カリウム崩壊による熱が
発生し、氷が溶けて内部海が形成される。
土星探査機「カッシーニ」の観測で南極付近の氷の
下から炭素など生命に必須の元素を含む海水が
噴き出しており、90度以上の熱水が岩石と反応して
できる二酸化ケイ素から成る超微粒子を発見した。
水蒸気の分析から、有機物の存在が突止められ
水と熱と有機物を備えているので生命の存在する
可能性が限りなく高まった。
木星の衛星エウロパやガニメデにも内部海が存在
すると考えられており、生命の存在の期待が高まる。
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