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2016年5月23日月曜日

鶏肉生食でカンピロバクター食中毒に

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
普 賢 象



食中毒と言えば腸管出血性大腸菌感染症と言う

仰々しい名の付く病原性大腸菌O-157が

怖さの代表格。

冬季には強い感染力を備えた新型が出現した

ノロウィルス感染症がある。

これは、貝類、特に汚泥分が多い海底に棲む

貝類が感染源となり易く、カキが代表格だ。

ノロウィルスによる食中毒と変わらぬ頻度で発生

する食中毒にカンピロバクター食中毒がある。

カンピロバクターは、指定難病であるギラン・バレー

症候群との関わりが証明されている食中毒菌だ。

カンピロバクター菌で食中毒を起すと下痢が始るが

下痢自体は数日間で一旦収まる。

下痢が回復後数日(感染から1~2週間)でギラン・

バレー症候群の症状が発現する。

両手足の筋力が低下して、四肢に力が入らない

症状が出て、感覚障害が加わるケースもある。

重症化すれば、神経障害を起したり、呼吸不全を

起こしたりし、死亡に至ることもある。

問題のカンピロバクター菌は、牛、豚、羊、野鳥

及び鶏など家禽類の腸管内に広く常在菌として

存在している。

生食される鶏の場合なら解体で内蔵を抜くとき、

内臓、特に消化管を傷つけないように取り除き、

身肉を汚染しないように注意することが必要。

生食が普及している宮崎県では2007(平成19)年に

「生食用食鳥肉の衛生対策」を作成している。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

 健康と安心のメタボへの備えは?










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