中国の最北端に位置する黒竜江省聖漠河市では、
1月22日の最低気温が氷点下53度まで下がった。
3日以上氷点下50度を下回っているという。
この寒波が、朝鮮半島を襲った。
24日朝には、ソウル市で体感温度が氷点下
23℃で、雪岳山氷点下27℃など韓国北部では
氷点下26度台が各地で記録された。
この寒気が、日本海を渡って25日かけて
日本列島に達して、冬型の気圧配置が強まり、
西日本から北日本の日本海側を中心に、雪が
降り続き、鳥取、岡山で80cmを超える積雪を
記録したが、東京等の都市部での混乱はなかった。
このよう冬将軍が暴れこんでくる様子は
気象解説で示される衛星写真で良く判る。
朝鮮半島の付け根にある標高2,744mの火山
白頭山を含む山脈で、南下を遮られた寒気が
二手に分かれて帯状に日本海に噴き出している。
特に、帯状で目立つ二本のタスキが日本海
沿岸部で一つにまとまり、日本列島を貫く
中央の山地にぶっつかる。
この寒気の流れが日本海海上で合流する
現象を、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)
(Japan sea Polar air mass Convergence Zone)
と呼んでいる。
このJPCZは、日本海海上を通過する際に、
対馬暖流の温かい海面水からたっぷりと
水蒸気を受け取り、雪を日本に送り届ける。
JPCZが、山陰地方から北は新潟県にまで
達して、大雪をもたらす。
また、移動せずに停滞するとドカ雪となって
豪雪被害を発生させることになる。
最近では、2021年1月にJPCZが若狭湾付近に
停滞して大雪となり、北陸自動車でおよそ
1600台が閉じ込められ、渋滞解消まで2日
以上を要している。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿