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2024年10月17日木曜日

暴風雨[ボリス] 欧州中部で大規模洪水被害 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
サ ル ス ベ リ



9月13日から、低気圧による暴風雨[ボリス]に

より欧州中東部に集中豪雨が発生し、各国で

河川氾濫や洪水による大きな被害が発生した。

ポーランド、チェコ、オーストリア、スロ

バキアなどのほか、ハンガリーやドイツなど

でも豪雨による被害が出た。

これらの大雨が降った地域では、6ヶ月間の

降水量が1週間にわたって降り続いたという。

特に、チェコとポーランドをつなぐ国境

地域では、4日間464mmの降雨量を記録する

豪雨で深刻な被害がでた。

中欧全域の水害損失額は、総額で1570億円

規模に上るとされている。

この暴風雨の発生原因は、温顔化に伴う

地中海や黒海の海水面温度の上昇により

発生した大量の水蒸気が、ジェット気流の

蛇行に伴い北極から冷たい空気が欧州に

南下して来て、中欧上空でぶっつかったことに

より100年以上に一度という大嵐が発生した。

ドイツ南部を水源として、オーストリア、

ハンガリー、ルーマニアなど10ヶ国以上を

流れて黒海に注ぐドナウ川は、ヨーロッパで

2番目の太河だが、この川の流域で大規模な

氾濫により各所で家屋や町が浸水被害が発生。

幾度となく洪水に苦しめられてきたオース

トリアのウィーンでは、19世紀後半にハプス

ブルク家がドナウ川河岸の大改修を行い、

大堤防のほか、ノイエドナウと呼ばれる

遊水地が設けられた。

今回の洪水では、溢れる水をこのノイエ

ドナウに流してウィーン市街を洪水から守った。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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