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2025年11月12日水曜日

能登半島地震 群発地震が大地震に繋がった原因

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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2020年(令和2年)12月頃から、石川県珠洲市を

中心に、能登半島東部地方を中心に、深さ

10Km付近を震源とした群発地震が続いた。

23年5月5日に、珠洲市の北部日本海沿岸部

付近を震源としたM6・5、震度6強のほか、

M5・9、M4・7などの地震が相次いだ。

その後に、24年1月1日に珠洲市日本海沖を

震源としたM7・6、最大震度7の大地震が発生。

これまでの調査報告などでは、地下10Km付近に

存在する流体が移動して、群発地震を発生

させていたことが突き止められていた。

だが、なぜ大地震につながったのかは明らかに

なっていなかった。

東北大の研究チームは、23年10~11月にかけて、

群発地震の震源域周辺に地震計を設置。

既存の観測点と合わせて、微小な揺れの

データから地下構造を詳しく解析した。

その結果、群発地震の震源域の西隣の深さ

約5~15キロに、周囲よりも地震波が速く

伝わる固い領域が幅約10~15Kmにわたって

存在することが突き止められた。

一連の群発地震は、この領域を避ける形で

起きており、大地震に因り地盤が大きく

隆起した範囲と重なっていた。

この地域は、地表にある1500万年以上前の

火成岩の分布との重なりなどから、日本列島が

形成された時期に冷えて固まった古いマグマと

推定された。

ゆっくり冷えて固まったマグマは、一般的に

割れ目が少なく水を通しにくい。

小規模な群発地震が、震源を移動させながら

発生している間、古いマグマは流体の移動を

妨げる[壁]となって群発地震の広がりを制限して

歪を溜め続けていたと考えられる。

1月1日の大地震の際は、歪を溜め込んでいた

固いマグマ内の断層が一気に破壊されて

大地震に繋がったと説明された。

この古いマグマの壁が[アスペリティー]として

働き、東西約150キロに及ぶ巨大地震に

繋がったと考えられるとしている。

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