2020年(令和2年)12月頃から、石川県珠洲市を
中心に、能登半島東部地方を中心に、深さ
10Km付近を震源とした群発地震が続いた。
23年5月5日に、珠洲市の北部日本海沿岸部
付近を震源としたM6・5、震度6強のほか、
M5・9、M4・7などの地震が相次いだ。
その後に、24年1月1日に珠洲市日本海沖を
震源としたM7・6、最大震度7の大地震が発生。
これまでの調査報告などでは、地下10Km付近に
存在する流体が移動して、群発地震を発生
させていたことが突き止められていた。
だが、なぜ大地震につながったのかは明らかに
なっていなかった。
東北大の研究チームは、23年10~11月にかけて、
群発地震の震源域周辺に地震計を設置。
既存の観測点と合わせて、微小な揺れの
データから地下構造を詳しく解析した。
その結果、群発地震の震源域の西隣の深さ
約5~15キロに、周囲よりも地震波が速く
伝わる固い領域が幅約10~15Kmにわたって
存在することが突き止められた。
一連の群発地震は、この領域を避ける形で
起きており、大地震に因り地盤が大きく
隆起した範囲と重なっていた。
この地域は、地表にある1500万年以上前の
火成岩の分布との重なりなどから、日本列島が
形成された時期に冷えて固まった古いマグマと
推定された。
ゆっくり冷えて固まったマグマは、一般的に
割れ目が少なく水を通しにくい。
小規模な群発地震が、震源を移動させながら
発生している間、古いマグマは流体の移動を
妨げる[壁]となって群発地震の広がりを制限して
歪を溜め続けていたと考えられる。
1月1日の大地震の際は、歪を溜め込んでいた
固いマグマ内の断層が一気に破壊されて
大地震に繋がったと説明された。
この古いマグマの壁が[アスペリティー]として
働き、東西約150キロに及ぶ巨大地震に
繋がったと考えられるとしている。
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