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2025年12月9日火曜日

コメ価格見通し指数大幅下落 先安観強まる

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
奈 良 公 園



全国農業協同組合連合会(JA全農)などで構成する

米穀安定供給確保支援機構は11月4日、

取引関係者から聞き取ったアンケート調査

結果を公表した。

価格見通しを、現状で推移するレベルを50とし

価格が[安くなる]や[やや安くなる]の回答が

多いと50を下回る数値で評価。

調査結果では、今後3カ月の主食用米の価格

見通しを示す11月の指数が、前月から一気に

7ポイント下落し、32になったと発表した。

随意契約による備蓄米を放出した直後よりも

低い水準で、先安感がいっそう強まった。

米価下落の見方が強まった背景には、在庫が

徐々に積み上がっていることがある。

農水省によると、10月末の出荷・販売段階の

民間在庫量は前年同月比62万トン増の306万トン。

12月2日、コメ卸売りの大手業者は、新潟

市内で開かれた米生産者大会の講演で、

現状で推移すれば、米価格が暴落するのは

間違いなく、どこまで暴落するかは判らないが、

かなり暴落する可能性があると語った。

見通しでは、令和8年6月末の民間在庫量は、

215~229玄米トンとされている。

もし、229万玄米トンに達した場合、最も

在庫水準が高かった平成27年の226万トンに

匹敵する在庫量となる。

コメの過剰感、先安観が強まる中、商社系の

集荷業者が集荷キャンセルなどで撤退が相次ぐ。

JA全農の高い概算金提示で火が付いた集荷

合戦に踊らされて、高い価格の在庫を抱え

込んでいる流通業者は、これから始まる

下落相場で地獄を見ることになる。

需要家を苦しめ、泣かせてきたツケを払う番だ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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