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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
睡 蓮 の 池
南海トラフ巨大地震が発生すれば、9割方は
噴火するとの指摘が出されている富士山。
火山学者の研究では、富士山の地下では毎年
マグマが蓄え続けられており、現在噴火待ちに
なっているマグマの量は、約0.3立方Kmで
東京ドーム240杯分になるという。
これが一気に爆発的に噴火すれば、1707年の
宝永地震後に噴火した宝永噴火の規模になる。
富士山の誕生は、数十万年前から20万年前ごろ
までは、[小御岳(こみたけ)]と呼ばれる火山が
噴火活動を繰返していた。
その後、10万年前までの噴火で、現在のような
形状のコニーデ型の古富士山に成長した。
更に、噴火を繰返しながら1万年前ごろには
現在の新富士山が誕生した。
多くのマグマを噴出しながら成長してきた
富士山は、約3200年前を境にして噴出量が
減少し、それまで1000年あたり約2立方Km3で
あった噴出量(噴出率)は半分の約1立方Kmに。
富士山は、1707年の宝永噴火以来、およそ
300年間もマグマを噴出していないので、
地下で1000年あたり約1立方Kmのペースで
マグマが蓄積されて来ていると、現在地下には
およそ0・3立方Kmのマグマが溜っている
ことになるとしている。
雲仙普賢岳が、1991年から4年半かけて噴出した
マグマの3倍ほどの量になるとし、もし、
これだけの量が一気に噴出すれば宝永噴火の
ような大噴火になると指摘。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
キ バ ナ コ ス モ ス
アラル海は、年間降水量が200mm未満の
砂漠の中にあり、北から流量が少ない方の
シルダリアはアラル海の北部のカザフスタン
から流入し、現在は僅に形を止める小アラル
海の主な水源となっているが、シルダリヤ川も
流域での灌漑用の取水により、僅かな水量が
残るのみになっている。
大アラル海の主な水源だったアムダリヤ川は、
シルダリアとともにパミール高原・ヒン
ドゥークシュ山脈などを水源として、アラル海に
流入していたが、現在はアラル海まで到達して
おらず、途中で消えてしまった。
主な原因はソ連邦時代、トルクメニスタンに
開削された世界最大の灌漑および水道用運河。
この運河は 1,375 km 以上に渡り航行可能であり、
年間 13 km³ の水をアムダリヤ川から取水して
トルクメニスタンのカラクム砂漠を横断。
この運河によって周辺に綿花のモノカルチャー
大農場の建設を推進し[砂漠を緑豊かな農地に
変えた『社会主義の勝利』である]として
大いに喧伝された。
だが、運河は手掘りによる掘削で、河床の
防水対策がなされていない原始的な工法で
構築されたため、流れ込んだ水の半分が
灌漑目的地に至る前に地下への浸透で失われ、
また、地下水位の上昇により大規模な塩害を
引き起こし、開発された農地も塩害により
現在では広範囲にわたって放棄されている。
豊かな湖であったアラル海を死の湖とした。
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健康と安心のメタボへの備えは?
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茗 荷
カスピ海の東、カザフスタンとウズベキス
タンにまたがって、1960年現在で世界4位の
面積を持つアラル海が存在していた。
アラル海はサケやチョウザメなどの在来種に
加えて外来種も放流され、年間4〜5万tの
漁獲高がある豊な湖であった。
アラル海の水源は、アムダリヤ川とシル
ダリヤ川の2つの河川にのみ依存しているが、
この両河川の流域でソ連邦時代から始まった
綿花栽培が盛んになり、灌漑用に川の水が
利用され、瞬く間に水位が下がり、両河川
共に涸れ川となってしまった、
1990年代には、残されたアラル海南部の
湿地も干上がり、2000年に狭められた湖の
水の塩分濃度が海水の2倍の7%まで上がり、
現在は塩分の高い水が僅に溜まっている
死の湖と化し、生態系は完全に破壊されている。
アラル海消滅は[20世紀最大の環境破壊]とされる。
アラル海は、1960年当時は湖面面積が6万
8000km2 日本の東北地方ほどの面積をもつ
内海でカザフスタンとウズベキスタンに
またがる湖だが、1991年のソ連崩壊まで
旧ソ連が統治下にあった。
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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
酔 芙 蓉
米疾病対策センター(CDC)は2024年5月に、
南部テキサス州の酪農場で、乳牛との接触で
感染したとみられる労働者が確認されたと発表。
[人以外の哺乳類から人に感染した世界初の
報告例]とみられている。
検出されたのは、高病原性鳥インフルエンザ
ウイルスH5N1型。
米国では3月以降、12州で乳牛など家畜の
感染が確認されていた。
乳牛が感染した酪農場での患者は、その後も
中西部ミシガン州などで見つかり、7月8日
時点で合計4人となっている。
4人は軽症で、抗ウイルス薬の服用などで回復。
ウイルスがパンデミックを起こすには、
①人に簡単に感染する能力を獲得すること
②人から人へ簡単に感染すること
③重大な病気を引き起こすこと-が必要とされる。
米政権は7月に、新たにワクチン開発を支援する
ため米モデルナ社に1億7600万ドル(約268億円)を
拠出すると発表した。
今の所は、感染牛の死亡例は少ない。
だが、ウイルスに汚染された生乳を飲んだ
畜舎のネコの中には、失明や脳腫脹を発症した
ネコが居るほか死亡例も報告されている。
CDCは[現時点で一般の人の感染リスクは低い]と
しているが、感染した動物や乳、ふんなどに
触れる場合はリスクが大きくなると注意を喚起。
CDCは、感染予防のため[生乳を飲む人は、
口、喉、鼻、肺を通じてウイルスに感染する
理論上の可能性がある]と警告した。
しかし、警告直後には、生乳の売り上げが
急増するという逆転現象が起きた。
お上からの行動規制や指導に反発する人や
米政府機関や現政権に[反感]を抱く層が
売り上げを押し上げた可能性があるという。
[米国人は指図されるのが嫌いで、政府を
信用しない人が多い]との指摘も。
専門家は、米国人のこうした頑迷な態度が
原因でパンデミックになるかも知れないと嘆く。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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彼 岸 花
東アジアに在るカスピ海は地球最大面積を
持つ内海であり、日本国土の1・5倍の広さ。
その海岸線の総延長は約6400Kmにおよび、
カザフスタン、イラン、アゼルバイジャン、
ロシア、トルクメニスタンの5ヶ国が接する。
これらの国々は、漁業、農業、観光、飲料水、
そして主変の地下には石油とガスを埋蔵し、
船便による交易もカスピ海に依存している。
この多くの人々が生活を依存しているカスピ
海が急速に干上がりだして、湖の面積が縮小。
流入する河川でのダム建設や過剰採水、汚染、
更には地球規模の人為的な温暖化がカスピ海の
危機に拍車を掛けていると専門は警告。
カスピ海には、130の川が流れ込んでいるが、
流入する水の約80%は、ロシア中部と南部を
蛇行しながら流れるヨーロッパ最長の川、
ボルガ川がもたらす。
カスピ海の水位は1990年代半ばから低下し
はじめ、2005年以降はその速度が増し、
約1・5m低下。
このままでは、今世紀までに最大30m低下する
可能性があるとする研究者もいる。
カスピ海にのみ生息している絶滅危惧種
カスピカイアザラシのカスピ海北東部にある
一つの休息場では、09年に2万5000頭が
確認されたが、20年の春には1頭も観察
されなかったとの報告もあり、既に生物界では
大きな異常が発生している。
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祠 の 紅 葉
中国は、特許申請数では世界一である。
また、学術論文の引用数も世界一という。
毎年、特許申請数で世界一である科学大国で
あるにも拘らず、ノーベル賞受賞レベルと
して世界に知られる研究が公になったことが
ない上、特許延長の再申請がほとんどない
ということは、最初から無用な雑物特許
申請であったことを意味する。
世界一を誇示するために政府が特許申請に
まで補助金を出している結果である。
学術論文の引用数も、中国国内の学者の
論文の引用が62%を占め、米国の24%に
比べて突出して多い。
海外の学者との共同研究論文やレベルの
高い外国の研究論本分を深く読んでいないのだ。
論文の発表件数の多寡が研究者の地位を
左右する国なので、数を発表すれば評価が
上がるのが中國。
従って、自国内で相互交換的に引用し会って
論文発表数を競っているのだ。
他方、外国の研究者が中国の学者の論文を
引用する例はほとんどない。
レベルの低さもあるが、根拠の乏しい似非
論文であった場合は、大変な目に合うことに
なるからだとされる。
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百 日 紅
10月末、スペイン南東部バレンシア州を
中心に集中豪雨が発生した。
30日には、豪雨は収まったが、気象当局は
同州の北方、カタルーニャ州の州都バルセ
ロナとその周辺に大雨・強風警報を出した。
スペイン気象当局によると、バレンシア州
西部山麓地域では、29日に8時間の雨量が
480ミリを超え、大量の水が東方に位置する
バレンシア市や海岸部を襲った。
沿岸の干拓地域では沿岸から10Km近い
内陸まで水没し、一帯が海に変貌。
地元メディアは、洪水で橋が流され、各所で
住宅が水没し、道路が寸断されていると伝える。
スペイン国内の水害としては、過去50年で
最悪の規模だとし、10月末現在158人の
死亡が確認されている。
今年夏、スペインでは気温40度を超える
猛暑が続き、地中海の水面温度は28度に上昇。
専門家は、今回の豪雨の原因は、この猛暑で
地中海からの湿った空気が上空に滞留し、
雨雲を発達させたとしている。
欧州では、9月中旬に暴風雨[ボリス]による
欧州中東部の集中豪雨で、ドナウ川が氾濫
するなど大きな洪水被害が発生した。
10月2日に大西洋の真ん中で発生した熱帯
低気圧が、カテゴリー4の猛烈ハリケーン
[カーク(Kirk)]となり欧州に接近。
カークの進路に当たるイベリア半島のスペイン
北西部やポルトガルの大西洋岸では上陸に
備える対応に追われた。
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