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2025年7月10日木曜日

アラスカ沖で自動車運搬船火災 EVが原因か

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ギ ン リ ョ ウ ソ



6月3日、リベリア船籍の自動車運搬船[モー

ニング・ミダス]がアラスカ沖で火災を起こし

6月23日に沈没した。

積載されていた車両は計3048台で、このうち

電気自動車(EV)が70台、ハイブリッド車が.

681台含まれていた。

火災の発生源は特定されていず、EVだったか

どうかも不明。

しかし、車に搭載されているリチウムイオン

電池による爆発や有毒ガスの発生もあり、

消火活動は困難を極めたとされる。

EVに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、

外的衝撃や製造不良、更に電池内のショートに

より熱暴走を引起こして爆発して火災になる。

陸上での単独爆発・火災では対応は出来ても

洋上の船内では消化は不可能だとされる。

特に、EVは高電圧回路と高密度エネルギーを

備えており、火災が車両間で連鎖しやすい

特性を持つと指摘されている。

2022年にも、日本の商船三井が運航していた、

パナマ船籍(便宜置籍)の自動車運搬船が、

自動車3,965台を積載して、独から米への

北大西洋のアゾレス諸島沖で火災により沈没。

火災の発生原因は不明だが、この船にもEVが

積まれており、EVのリチウム電池が疑われた。

自動車運搬船の火災・沈没は、船体だけでなく

積み荷の損害が、莫大な金額になるだけでなく、

環境汚染や汚染対策費用は計り知れないことに。

このため、保険業界のEV積載船に対する

引き受け条件の再検討が進んでいる。

輸出のEVは、保険料が加算されると途轍も

ない価格になるのではと想定されている。

EV輸出にドライブがかかる中国にとっては

大きな課題を背負い込むことなりそうだ。

一層、自前でEV専用運搬船を建造するか。

でも、物品の保険を引き受けても、海洋汚染

まで担保する保険会社が現れるかどうかだ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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