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2008年4月2日水曜日

風鐸


黄色いアステイルベの花  油絵  10号


随分と前のことになるのですが、多分、学生時代

だっとようにも思える頃に、初めて風鐸の音色を

聞いたことがありました。

夕暮れ近くで、門が閉まる前の遅い時間に

法隆寺に行ったことがありました。

指針や絵画で描かれている金堂や五重塔の、

風鐸は、知っていても、単なる飾りぐらいにしか

思っていませんでした。

その時に、風に吹かれて鳴る風鐸の音色を初めて

聞いた記憶があり、風鐸の名前と役目を知った

記憶があります。

先日、夕暮れ近い時間帯に散歩に出て、

お堂の近くを通りかかった時、激しい風に吹かれて

風鐸が鳴っているのに出くわしました。

屋根の久の端の、2~3箇所でガランガラン

となる音を聞いて、風流というより、騒音に近い

音だなと思いました。

初めて聞いた時の印象が強かったためか、法隆寺

で聞いた音色はもっと、澄んだ音であったように

思って、しばらく、風にあおられる風鐸を見ていました。

古代の銅鐸は、青銅が主成分であるために、

楽器としての要素を備えていましたが、この風鐸

も青銅製にすれば、もっと楽しませてくれるのにと

思ったものです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。

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