桜並木になっている川堤から川辺を観察しながら
行くと、予想外に鳥が多くいることに気がつきます。
今や、年中、その姿にお目にかかれるカルガモも
その一つです。
2kmばかり川を下った場所の中洲に、今年も同じ
ように、カルガモのグループに混じって、アヒルが
一羽居るのに出会いました。
昨年は、何が気に食わなかったのか、このアヒルが
1羽のカルガモを執ように追い掛け回して、尻尾に
噛み付くようなシゴキを加えていました。
丁度、写生に来ていた子供達の絵画グループも
手を止めて、どうなることかと見ていたことでした。
今年は、時々、散った桜の花びらがピンク色の点
を繋いで流れてゆく川辺近くの草原に、そのアヒル
は羽根に頭を沈めて眠っていました。
アヒルのいじめに備えている様子もなく、3~4羽の
カルガモのグループも、1mぐらい離れたところで
午睡を楽しんでいます。
昨年の激しいアヒルの攻撃が信じられないような
平和な共同生活を続けているように見えます。
近くの人が時折、アヒルに餌を与えているようなの
ですが、カルガモはそのおこぼれを楽しみにして、
このアヒルから離れたくないのかも知れません。
桜の花の枝が覆う川面で、春の日差しを浴びて
きっと、平和な夢を見ているのでしょう。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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