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2010年2月15日月曜日

あらいぐまラスカル

初夏の里川  油絵  10号






30年ほど前にアニメ映画の「あらいぐまラスカル」が

子供達に大人気でした。

毎週、テレビに登場する可愛いアライグマのラスカルと

少年の繰り広げる物語でした。

心をほのぼのとさせてくれる動物の世界とのふれあいの

素晴らしさを教えてくれる内容を備えたものだったので

アライグマに親しみを抱いている人も多いことでしょう。

ところが、最近では有害獣の仲間入りをしてしまいました。

もともとはアメリカ大陸にすむ動物であったのがペットと

して持ち込まれたのが逃げ出して増え続けたのです。

雑食性で広く生活環境に適応できる性質を備えている

ために、今では寒い北海道から南、日本国中で繁殖を

し続けるまでになってしまいました。

農林業にとってはイノシシやシカ、サルが有害獣として

挙げられていますが、これらは山林に居住区を持っている

のに対してアライグマは農村から住宅地、時には市街地に

までにも生息できる適応性を備えているために厄介です。

川ガニや池のコイなど魚類からカキやミカンなど果実まで

食べられる物は手当たり次第に荒らしまわります。

先日は国宝の三重塔に入り込んでネグラにし,仏像や

塔の内部を傷つけたかと思えば、今度は正倉院や法隆寺の

柱までもがよじ登る爪で傷つけられる被害が出ています。

愛らしい顔には親しみは持てても、丹精を込めた家庭菜園の

トマトが一晩で全滅したと嘆く友人のことが忘れられません。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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