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2010年2月22日月曜日

山はイノシシだらけに。

カラマツ林の黄葉  油絵  10号




年初から寒気団が連続して襲ってきて、悪天候が続いて

いたもの、やっと待っていた冬晴れの予報が出たので

目的の山へ出かけた。

登山口からしばらく林を行くと、左手の奥にイノシシの

捕獲用の檻が仕掛けられていた。

ツキノワグマが生息している地域では、イノシシ駆除の

目的で仕掛けた檻ワナにクマが入っても、救済が可能な

ものの、簡便なくくりワナにクマがかかったときには、個体

数が減少しているクマを傷つけるとの理由で禁止されて

いるところもあるもの、イノシシだけが捕獲対象となる

径が12cm以下の条件を備えたくくりワナに限って禁止が

解除されているところが一般的なようだ。

農産物の食害だけで被害額が50億円近くになっていると

される中で、本州の中央以西では、イノシシが最大の

害獣となっている。

里に近い山を登っていると、斜面の細い登山道がイノシシに

よって掘り返されて、道が原状を備えていないほどにまで

荒されており、上るのに苦労をする場所が2,3ヶ所も。

特に、ミミズが生息しやすい条件を備えた、川沿いや、

落葉樹の林の腐葉土の積もっている場所はひどい。

漁師の話でも、年々。20~30%の勢いでイノシシの

生息数が増えているようだとのことだが、ブタと同様に

多産な生殖能力を備えた動物だけに、条件さえ良ければ

爆発的に増え続けることになる。

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