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2010年3月2日火曜日

オオカミが来るぞ

キスゲと青い山脈  油絵  10号







27日15時34分ころ南米のチリで発生したM8.6の

地震は、発生した津波などでチリ国内では、既に死者が

720人を超え、行方不明者も多数に上っています。

4日経っても、未だ連絡の取れない地域もあり、被害の

実態がつかめていない状況です。

国内では飲食品や衣類、テントなどの備えも絶対量が

不足していて混乱が広がっています。

1960年には、観測史上で世界最大のM9.5の大地震が

発生し、日本でも到達した津波で大きな被害が出ました。

地震発生から22時間余り到達した津波の高さは6mにも

達し、三陸沿岸部を中心に142人の犠牲者が出ました。

地球の反対側からやってくる津波に対する備えの甘さが

反省されて、ハワイなど太平洋城に多くの観測点が設け

られて、津波警報を的確に出せる体制が築かれました。

気象庁では、今回の地震発生に対して6mも予測されると

大津波警報を発令して、国内に対して広く、万全の備え

取るように呼びかけていました。

予測時間にやって来た津波は10cmであったとの報道で

避難していた人々の多くが帰宅しました。

その後、3~4看護にやって来た津波は、最高で1.2mに

達しており、この時点での、ある調査では避難所で待機

していた人数が1/3になっていたとの報告もあります。

また、50年前に多くの犠牲者を出した地域でも、避難

呼びかけに対して約半数の人が避難しなかったと言います。

幸い今回は大きな被害はありませんでしたが、オオカミは

必ずやって来ます。

国を挙げて、危機管理に対する備えを見直すべきです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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