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2010年3月14日日曜日

小雨の中にモズが1羽

山の黄葉  油絵  10号




春雨にはほど遠い氷雨が降る休日の公園は人気がなく

非常に寒々とした雰囲気。

好天ならば、多くの親子連れで賑わっていたことだろう。

動くものがない広い空間が広がっていると、普段は気が

付かずに見逃してしまう小鳥の飛び交う姿が良く見える。

小雨で煙っているので木々の間や、芝生の上を通り過ぎる

小鳥の姿を見ても、専門的な知識を備えていない身には

らしいな、とか、かも知れないな、程度のことであって

小鳥の名前が出てくるわけはない。

10数羽の群れが芝生上を横切ってゆくのが見え、直ぐ

後を数羽が追いかけるように飛んで行くのを見た。

スズメよりやや大きく、尾が少し長い感じ。

しばらくすると、お馴染みのヒヨが、滑空するように

直線的に2羽が横切ってゆく。

少し進んでゆくと、3mほどの低い木のテッペンに尾を

振っている鳥を見つけた。

この冬になって初めて出会ったモズの姿。

しばらく、驚かさぬようにして様子を眺めることにした。

残念ながら、色までは見分けられないが、備えている

姿かたちは紛れもなく懐かしいモズ。

近年は見かけることが少なく、鳴き声はめったに聞けない。

一声でも啼いてくれぬかと期待したが、小雨の中では

鳴く気にもならぬのか、しばらくして飛び去ってしまった。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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