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2011年11月2日水曜日

幻の蝶 ブータンシボリアゲハ

エッフェル塔の見える通り  油絵







ヒマラヤ山中の国、ブータンで80年ほど前に

発見されていた幻の蝶を、日本人研究者が

2週間を掛けた山中行で生息地にたどり着き

再会を果たしたニュースが伝えられている。

画像で見る「ブータンシボリアゲハ」は、体長が

12cmほどの大型のアゲハ蝶で、黒字に淡い

筋が入り、羽根の裾によく目立つ紅い紋模様が

あり、優雅を備えた美しい蝶だ。

外部から訪れる人もない隔絶した僻地の森に

王国を築いて世代を重ねているのだ。

環境が気に入り、生活が安定して永住、という

タイプも在れば、アサギマダラのように春先に

南西諸島辺りから北上し、時には北海道まで

飛行して、夏の終わりに南下する旅する蝶も。

8月に函館で放されて、2ヶ月間に1200Kmを

飛行して、下関市で確認されたニュースがあった。

北米に生息するオオカバマダラは、4,4世代を

重ねて北上し、8月頃に北米中部で羽化した

世代の蝶が南下して、何百万羽にもなる集団で

越冬する蝶で、1年間の飛行距離は3000Km

から5000Kmにも及ぶ大旅行家だが、世代が

変わっても戻る場所を、止まる木を知る能力を

備えているとは驚きだ。

 
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