１尾が１０００円まで食べられた国内養殖ウナギが
倍の値段になって久しい。
今では、御馳走中のゴチソウだ。
産卵からシラスウナギになるまでの生態は神秘
性を備えていて完全養殖の道はなかなか開けず、
一方で、シラスウナギの乱獲が災いして、今では
絶滅危惧種に指定されている。
ウナギは祖先の誕生地である熱帯の海で産卵し、
シラスウナギになってから日本に帰ってくる。
卵から孵った稚魚を育てる技術習得に備えた
研究が長年続けられていたが、やっとこのほど
大量養殖に結びつく成功を収めたという。
熱帯の深海で誕生した後、成長期を過ごす清浄
さを備えた水環境を陸上で造り出すことが難し
かったようだが、より大規模な水槽で成育させる
ことに成功したそうなので、今後は成魚の歩留り
アップと養殖のコストダウンの取組みが鍵になる。
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