２月１４日から１５日にかけて、関東甲信から
東北地方にかけて、気象庁は積雪情報を出し
特に、甲信地方の多い所では５０ｃｍになると
大雪に備えるように注意報を発令した。
ところが、１５日に甲府市で１１４ｃｍ、河口湖で
１４３ｃｍの最深積雪を記録した。
このため、山梨県では各所で孤立する地域が
出て解消には１０日ほども要し、農業はハウスの
８割が損傷を被る大被害が発生した。
東名高速道路では、うっすら積もった雪で積雪に
備えていないノーマルタイヤの１台の乗用車が
スリップして坂を上がれなくなったのを切っ掛けに、
神奈川県西部から静岡県東部にかけ約４０Ｋｍに
亘り渋滞し、多数の車が雪に閉じ込められた。
山梨県下では、各所で道路が雪に埋もれて、
車内に４日間も閉じ込められる事態が発生した。
気象庁は、今回の大雪に対して特別警報を発表
しなかった理由について「『５０年に１度』の積雪を
超えたが、更に「丸１日間降り続く」という発令
基準に達しなかったと説明している。
気象庁は特別警報の発表基準の見直しはしない
との対応だったが、政府は情報の提供は「国民の
生命財産を守るため、より効果的、迅速に行わ
れるよう不断の見直しに努めたい」とし、気象庁の
特別警報の見直しを検討する考えを明らかにした。
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