日本史では難波宮が２回置かれたことになって
いるが、１０年前に発掘で出土した２本の柱を
最新の年代測定法で調べた結果が発表された。
６４５年に孝徳天皇が遷都した前期難波宮の
ものか、７２６年の聖武天皇時代のものかを
調べるの一般的な年輪測定法による測定が
年輪幅が粗くて利用できなかった。
総合地球環境学研究所（京都市）は、年輪が
備えている酸素同位体の比率が１年毎の変化を
調べ、標準的な変動パターンと照合して年代を
割り出す測定法を持いて年代を割り出した。
測定結果では、柱の最も外側の年輪は５８３年と
６１２年と判定された。
５８３年の柱が備えている加工の外観から、数
１０年分ほどが削られていると見られ、６１２年の
柱の年輪は外皮に近い部分である可能性を
備えていたため、両方とも７世紀前半に伐採
されたものであると判定された。
その結果、孝徳天皇が６４５年に遷都し、６５４年
崩御するまで過ごした前期難波宮跡と判定された。
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