中国でブタやニワトリ、魚の養殖に多量の抗生
物質が使用されていることは報じられていたが、
2015年6月にやっと、中国科学院が「中国の抗生
物質使用量と排出量の明細書」で初めて、抗生
物質の濫用と排出による環境汚染の実態を発表。
中国では、既に全ての抗生物質を無効にする
耐性を備えたスーパー細菌が出現している。
中国での2013年の抗生物質生産量は24・8万トン、
使用量は16・2万トンで、自然環境へ排出された
量は5万トンであった。
また、16・2万トンもの抗生物質の48%を人に、
52%が養殖業に使用されているという。
更に、中国人1人当たりの年間使用量は、138gで
米国の10倍に相当し、断トツの世界第一位。
入院患者への抗生物質の使用率は80%に上る。
抗生物質の乱用で、既に主要河川に含まれる
抗生物質の濃度は最高値で1リットル中7560ナノ
グラム(ng)、平均値で303ngである。
米国では120ng、ドイツでは20ng、イタリアでは
9ngであることから、その異常さが知れる。
最近、中国大陸で、現在、最強の抗生物質の
ポリミキシンにも抵抗し得る細菌が見つかった。
動物用抗生物質コリスチンに耐性を持つ病原菌で、
MCR-1という変異遺伝子を備え、ニワトリとブタ
から発見されただけでなく、入院患者の大腸桿菌と
肺炎桿菌のサンプルからも、既にこのMCR-1変異
遺伝子が発見されているという。
この遺伝子が世界に蔓延した時、人類は再び
結核やインフルなど感染症の前に無防備となる。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿