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2016年1月9日土曜日

過剰な地下水汲み上げなどで地震誘発 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
大 仏 殿



2011年5月にスペイン南東部の地方都市ロルカを

震源とするM5.1の地震が発生した。

この地震で、多くの建物が倒壊し、9人が死亡し

100人以上が負傷している。

震源調査で、深さ2~4kmと非常に浅い場所で

断層が動いたことによるものと判明した。

原因として、1960年代からの長年の地下水汲み

上げで地下水位が約250メートルも低下し、地盤

沈下でひずみが溜り、北側の地盤が乗り上がる

逆断層型の断層地震が発生したと判明。

北海油田のあるオランダの最北部、ドイツとの

国境に近いフローニンゲン州では、2012年に

M3.6の地震が発生して住宅に被害が発生した。

1964年から深さ2800m付近に在る欧州最大の

ガス田で採掘が始って後、毎年地震発生回数が

増え続け2013年だけでも119回起きた。

現在のペースで採掘が続けば、今後1年間に

M4・5以上の地震発生の確率は1/50とされる。

一方、シェールオイル・ガスの採掘が盛んな米国の

オクラホマ州で2011年にM5.7の地震が発生した。

地下に埋蔵されているオイル・ガス採掘ために

含有されている岩盤に化学物質を添加した水を

超高圧で地下の岩体に注入して破砕する工法の

フラッキングが行われている。

この破砕作業により引起された誘発地震で、

アメリカ地質調査所(USGS)のデータによると、

オクラホマ州で発生したM3.0以上の地震は、20

09年以降、平均発生回数は年約40回に達する。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

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