人間は呼吸で空気を取り入れて気管から気管支を
経て肺の奥にある肺胞に酸素が送り込まれる。
この肺につながる空気の通り道が気道で、気道の
表面は細かい繊毛と呼ばれる毛で覆われていて、
常に外からの細菌やほこりなどの侵入に備えて、
粘液を出して異物を咽喉の方へ押し出している。
これが粘液と共に痰となって、咽喉から排出される。
外部からの刺激、タバコや冷たい空気、汚れた
空気などで刺激が加えられると粘液が過剰に
分泌されて気道が本来備えている正常な働きが
出来なくなり、常に咳で痰を押し出そうとする
ために咳き込みが激しさを増すことになる。
粘りの強い痰を伴う咳が3ヶ月以上毎日続き、
2年以上もその症状が続く症状では、「慢性気管
支炎」とされる。
特に冬の空気が冷たい時期に症状が悪化する
ことが多く、初期段階では起床時に咳き込みが
激しくなることが多い。
症状がひどくなると、痰がゼラチン状になったり、
黄緑色の固形状に変って来る。
更に、症状が進めば息切れや呼吸困難が起こり、
生命にも危険が及ぶことになる。
喫煙に関わる生活習慣病であることが多く、特に
老人の居る家庭ではタバコの煙が気管支炎の
大きな原因となるケースが指摘されている。
気管支炎の予防には、先ず何より禁煙が肝要だ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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