7月中旬に、中国南部に上陸した台風4号
(タリム)で大きな被害が出た後、月末近くにも
台風5号(トクスリ)が福建省に上陸し、北京市や
河北省に大きな洪水被害をもたらし、被害額は
8000億円を超えるとされているが、これだけ
では収まらず、その後に東北3省の穀倉地帯にも
洪水発生による被害が広がった。
北京市は8月9日、中国北部を7月末から襲った
大雨により、同市でこれまでに33人が死亡し、
18人が行方不明になっていると発表した。
今回の北京市内の洪水被害は、2012年の
被害を超えているとの市民の指摘もあり、
ちょっとした雨で冠水が発生するなど
根本的なインフラ整備が出来ていないとの
厳しい指摘が出されている。
東北3省でも洪水被害が拡大しており、
低気圧のの北上に伴い、6日には吉林省の
舒蘭市でも14人の死亡が伝えられている。
救助活動中の同市の副市長など当局者3人が
押し流されて犠牲になったとされる。
6日には、水資源省が吉林省と黒竜江省に
ついて、洪水の緊急対応レベルを4段階で
上から3番目に高い[レベル3]に引き上げた。
人民日報によれば、黒竜江省の省都ハルビン
では16万2000人以上が避難し、9万ヘク
タール以上の農地が冠水被害。
穀倉地帯の黒竜江省で、米どころとして
知られる五常市でも相当数の集落や農地が
冠水し、食糧供給への懸念も出されている。
五常市は、旧満州時代の米作地の中心地。
中国国内で、美味しいコメの供給地をして
有名な地域だ。
満州の開拓団が日本の寒冷地の東北や
北海道から、寒さに強いモミを持ち込んで
適作化をはかり、大規模米作地として発展。
[下北]、[石狩白毛]、[早生坊主]、[胆振早生]
などとの交雑で、年間100万トンを美味しい
コメが、中国国内では一般品の2倍を超える
価格で流通しているとされる。
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