また、大西洋が深層海流の出発点となる
理由として、大西洋の海水の濃度塩分が
太平洋の濃度より0･2％ほど高いことが
挙げられている。
理由は、一般的に海水は、暖かい低緯度の
赤道域で活発に蒸発し、蒸発した水蒸気は
高緯度域で雨となって海に戻る。。
地球の自転の影響で、低緯度の赤道域では
貿易風(東風)が、中高緯度では偏西風(西風)が
強く吹く。
このため、大西洋の赤道付近で蒸発した
水蒸気は、貿易風に乗って、障害となる
高い山のないパナマ海峡付近を抜けて
太平洋側に運ばれる。
他方、太平洋では低緯度の赤道付近で蒸発した
水蒸気は、貿易風により西方面に運ばれる。
中高緯度地域の水蒸気は、偏西風により
東方面に運ばれるが、北米大陸のロッキード
山脈にさえぎられて、雨となって太平洋側に
戻される。
大西洋の海水の塩分濃度が高くなる理由だ。
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